■ 今月の推薦盤 [JAZZ]
Diana Krall / The Look of Love
ダイアナ・クラール / ザ・ルック・オブ・ラブ
ピアニストであり、ジャズシンガーでもあるダイアナ・クラールが最初に聞いたピアノは、父親が収集していたファッツ・ワーラーの78回転盤やLPだったというから渋い。彼女は自身のHPで「Fatsはピアノを演奏し、歌うのを聞いた最初の人です。私が子供だった時、私は彼のレパートリーを演奏し始めました。私は、彼の調子をすべて学習し同時に演奏し、歌おうとしました。」と述懐しています。カナダのブリティッシュ・コロンビアに生まれ、両親ともにピアノに親しむ家庭で幼い頃からピアノと歌を始め、15歳にして地元のクラブに出演し、17歳でバンクーバー・ジャズ・フェスティバルの奨学金を得てバークリー音楽大学に学んだというから、なるべくしてジャズシンガーになったと言えます。弾き語りをする歌手は、ちょっと思い浮かべるだけでも、ダイナ・ワシントン、ロバータ・フラック、シャーリー・ホーン、アンディー・ベイ、アレサ・フランクリン、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエなどたくさんいますが、女優を凌ぐ美貌を誇るピアニストはなかなか見当たりません。彼女自身は、一番影響を受けたのは、ナット・キング・コールだと言っていますが、ナタリー・コールの間違いではないかと思います。強いエモーションを込めて、じっくりと歌い上げる唱法がストレスフルな日常から自分を救い出してくれます。神は元来不公平なもの、才能は才能に集まると、本当に感じます。何回か来日しているそうですが、一度実物を拝見したいところです。
UCCV-1020 ユニバーサルミュージック