■ 過去の推薦盤
NO ROOM FOR ARGUMENT/WALLACE RONEY

ウォーレス・ルーニー(trumpet)
スティーブ・ホール(ts,ss,bcl)
アントワン・ルーニー(ts,ss,bcl)
ラリー・バンカー(1〜5drums)他はボブ・ニード(drums)
ジェリ・アレン(p,el-p,synth)
アダム・ホルツマン(el-p,org,synth)
バスター・ウィリアムス(b)
レニー・ホワイト(ds)
ヴァル・ゲルダー・ジーンティー(samples&electronia)
No room for argumentは「議論する余地はない。」で正解でしょうか?20世紀もいよいよ切羽詰った年の瀬の今日この頃、現在進行形のジャズシーンで何が行なわれているのか、ちょっと覗いてみたい貴兄は、試してみてください。茫漠とした魂の荒野に、異端の風が吹きすさぶ。「死刑台のエレベーター」でマイルスが呈示した絶望と虚無が、より突き放した形で再現されている。そこでは音楽は魂を癒す道具ではなく、コンクリートの迷路に迷い込んだ蛞蝓が残す航跡に似ている。ウォーレスの煌く才能は4曲目、Metropolisに顕示されている。圧倒的なスピード感とドライブ感。一転してクリスティーナでは豊かな叙情性を示す。不用意にウォーレスに触れてしまったとき、最初に感じるのは理由の判らない不安と焦燥感だろう。しかし、最初の拒否反応を凌げれば、次第にそのコンセプトに引き込まれていく自分を発見できる。これは力がすべてを支配している時代、つまり現代を生きる蛞蝓達へのレクイエムかもしれない。
UCCJ3006

SWING/THE MANHATTAN TRANSFER
  1. Stomp Of King porter
  2. Sing A Study In Brown
  3. Sing Moten's Swing
  4. A-Tisket,A-Tasket
  5. I Know Why And So Do You
  6. Sing You Sinners
  7. Java Jive
  8. Down South Camp Meetin'
  9. Topsy
  10. Clouds
  11. Skyliner
  12. It's Good Enough To Keep
  13. Choo Choo Ch' Boogie
いつでも安心して聴くことが出来る、おしゃれでポップなTMTのパーティーへようこそ。 ティム・ハウザーがずいぶん老けてしまったのにはびっくり。でも精密機械のような発声器官には、まったく異常がないのでご安心を。ヴォーカリストが加齢と闘い、そのコンディションを整えていく努力は、特にグループの場合、さぞや過酷なものであることは容易に推察できる。しかしそんな水面下の足掻きを一切感じさせずに、今日もTMTは無条件に楽しい。せめて20世紀の終末くらい陽気に行こう!GO GO! ザ・マンハッタン・トランスファー!
7567-83012-2 ATLANTIC