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NO ROOM FOR ARGUMENT/WALLACE RONEY
- ウォーレス・ルーニー(trumpet)
- スティーブ・ホール(ts,ss,bcl)
- アントワン・ルーニー(ts,ss,bcl)
- ラリー・バンカー(1〜5drums)他はボブ・ニード(drums)
- ジェリ・アレン(p,el-p,synth)
- アダム・ホルツマン(el-p,org,synth)
- バスター・ウィリアムス(b)
- レニー・ホワイト(ds)
- ヴァル・ゲルダー・ジーンティー(samples&electronia)
No room for argumentは「議論する余地はない。」で正解でしょうか?20世紀もいよいよ切羽詰った年の瀬の今日この頃、現在進行形のジャズシーンで何が行なわれているのか、ちょっと覗いてみたい貴兄は、試してみてください。茫漠とした魂の荒野に、異端の風が吹きすさぶ。「死刑台のエレベーター」でマイルスが呈示した絶望と虚無が、より突き放した形で再現されている。そこでは音楽は魂を癒す道具ではなく、コンクリートの迷路に迷い込んだ蛞蝓が残す航跡に似ている。ウォーレスの煌く才能は4曲目、Metropolisに顕示されている。圧倒的なスピード感とドライブ感。一転してクリスティーナでは豊かな叙情性を示す。不用意にウォーレスに触れてしまったとき、最初に感じるのは理由の判らない不安と焦燥感だろう。しかし、最初の拒否反応を凌げれば、次第にそのコンセプトに引き込まれていく自分を発見できる。これは力がすべてを支配している時代、つまり現代を生きる蛞蝓達へのレクイエムかもしれない。
UCCJ3006
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