■ 今月の推薦盤 [JAZZ]
HE LATIN BIT / GRANT GREEN
グラント・グリーン(g)、ジョニー・エイシア(p)、ウェンデル・マーシャル(b)、ウィリー・ボボ(ds)、パタート・バルデス(conga)、ガービン・マッソー(chekere)

ファンキーでcozy(居心地の良い)なアルバム。一度5曲目に入っているTICO TICOを体験してみてください。ビビッドで明るいテーマの中にも、ちょっぴりほろ苦さを潜めている、まるでブランデーチョコレートのようなテイストが味わえます。良く唄うギターは、 チャーリー・パーカーのサックスによるTICO TICOと、甲乙つけがたい秀作です。新譜もいいけれど、やはり気がつくと1956~1965年のブルーノートに回帰しています。団塊の世代の皆さんが、カラオケで「仮面ライダー」や「HARD DAYS NIGHT」を熱唱されるのと同様に、私にとっては1960年を中心とした10年間のブルーノートには懐かしいミルクの匂いがします。
TOCJ-4111 BLUE NOTE 1962年4月26日録音

KISSES IN THE RAIN / RICK BRAUN
錆付いた街を雨が濡らしていく。都会の憂愁と孤独に、暫し浸りたいあなたに最適なアルバムがリリースされました。リック・ブラウンのクールなフリューゲル・ホルンとトランペットが、都市生活者の魂を慰めます。突き放した寂しさと切なさが、たまらなく気持ちがいい。夜明けの街のアスファルトジャングルを、失った愛を求めて歩き続けるあなたへ…。どうか風邪をひかないようにしてください。リック・ブラウンによれば、このアルバムを製作している最中に、長女エンマちゃんが生まれたそうです。I am so thankful that God has blessed us with this little girl. She's truly a miracle.(神さまが、この子を授け、祝福してくれたことに心より感謝します。彼女は本当に奇跡です。)喜びは素直に表現しなければいけませんね。
9 47994-2