■ 今月の推薦盤♪クラシック編
鍵盤音楽の領域 vol.1/竹久源造(チェンバロ、オルガン)
とにかく、凄い!必ずやあなたの必聴盤になること請け合いの一枚。心にしみ入る音楽と言うのはこういうものなのか!というCDである鍵盤音楽の領域シリーズは現在第3迄でていてどれをとっても音楽神髄を心地よく、また深く聞かせてくれる。クラシックファンなら、いや音楽がお好きな方なら聞いていただければ分かっていただけると思う。細かい説明は不要のCDである。細かい説明は実際にCDを手にとって頂き、竹久氏自身の解説をお読み下さい。氏の卓越した知識と、暖かい人柄にも触れられることでしょう。vol.1では15〜18世紀の宝石のような鍵盤音楽が聞くことができます。これを聞いたら2も3も聞きたくなることでしょう!!!
ALCD-1001(コジマ録音、ALMレコード)
フランク、ドビュッシー、ラヴェル/ピリス&デュメイ
フランスの音楽って言うのは、実にフランス的なのである。このコーナーで以前にもアーンの歌曲集を紹介したが、フランスものの音楽は実に洗練されて、お洒落で耳に心地よい。このCDはフランスを堪能させてくれる一枚である。フランクのソナタイ長調はあまりにも有名だが、このピリス&デュメイの演奏がまたいい。深く、スケールの大きい、そしてとにかく美しい。夫婦ならではの妙とでも言おうか。トーブの上のやかんがシュウシュウ音をたてるそんな静かな夜荷ぴったりの一枚です。
ドイツグラモフォンPOCG-1896
シャンソンダム−ル/キングズシンガーズ
世界最高のボーカルグループの一つキングズシンガーズは1968年、名門ケンブリッジのキングズ・カレッジ出身のメンバー6人によって結成されました。その演奏技術の高さ、レパートリーの広さ、洗練されたアレンジは広く知られています。今回はちょっとくだけてこのCDを御紹介します。様々なジャンルから愛の歌(シャンソンダム−ル)を21曲選びキングズふうに聞かせてくれます。全てア・カペラ。とにかくお洒落な一枚です。キングズシンガーズを一枚も持っていない方はまずこのCDを聞いてみて下さい。コーラスの魅力に取り付かれること請け合いです。気に入ったら数十枚は在るアルバムを少しづつおそろえ下さい。ルネッサンスからフォークソングまで選んでいただけます。そしてどれも魅力的です。
RCA BVCF-1511
J.S.バッハ マタイ受難曲
/小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラ
西暦2000年はバッハ没後250年という年で各地でバッハのコンサートが行われました。今回御紹介するのは、バッハの作品の中でも最高傑作と言われているマタイ受難曲です。とにかくこの作品は長大(3時間弱)で全曲聞くのは大変ですが、キリストの受難を清冽にえがいた名曲です。古今東西この曲の演奏は数多く在りますが、1997年のサイトウキネンフェスティバルの公演で録音されたこのCDをお薦めします。今や世界の小澤ですが、その小澤が全身全霊を込めた演奏が蘇ります。またソリストがいい!福音史家のエインズリーの透き通るテノール、自らがサリドマイド禍による障害者のクヴァストホフのイエス、世界最高のコントラルトのシュトゥッツマンその他、この録音の為に、サイトウキネンの名手達が古楽器の奏法のために相当の準備をして臨んでいるという事実も忘れてはなるまい。ライナーノートを書いている磯山氏も松本出身であるが、バッハの権威としてこのCDについて興味深い論説を載せている。これを読むのもまたいい!3枚組、3時間弱!と聞いただけで敬遠する方も居られるだろうが、バッハの魂にふれることができる時間となろう。キリスト教と言う宗教を超えた崇高な音楽であると言うことを付け加えておきます。
PHCP-11110/2 PHILIPS